*** 海で働こう! スタッフ募集中 ***
非常事態宣言が出たからかと思っていましたが、よく考えたら、毎年この時期にはノーゲストの日の方が多いのでした。ただ、去年の非常事態宣言時は「ウミウシ」の出版を控えていて、校正の作業が猛烈に忙しく、どっちみち外出する暇なんてないじゃん状態。それこそ海へ潜りに行く暇もありませんでした。今年はそんな忙しさもなければ、多分自分たちが海へ出かける分にははばかることもないようなので、今日もそそくさと出かけてきました。
今日は西高東低の冬型なので、八重根です。
西風ぴゅーぴゅー吹いていましたけど、寒さはずいぶんと和らぎました。
そして沖へ出ると、昨日のナズマドでは全く気配のなかったホエールソングがちょこっと。
なんか撮りたくなるようなもの、いないかなあ・・・
考えながらのんびり泳いでいると、ふと真後ろに加藤さん。
こんなんいた!! と言いながら、見せてくれたモニターに映っていたのがこれ。
うわあ。これって、中層をスーッと泳ぎ去ってしまうやつで、絶対近くで見れないやつ。
よくこんなん撮れたなあと感心していました。
感心している間に、あっという間に立ち去ってしまった加藤さん。
私は、こんなん撮ってました。
どちらもホンソメワケベラの幼魚に擬態していると言われている、ミナミギンポとブダイベラ。でも、肝心のホンソメワケベラがそこにいない…。擬態しているもの同士が一緒に生活しているのですが、まあ、なんと動きの合わないこと。2匹のフォルムの違いも歴然。これじゃあ、二人が別々の魚だってことが、バレバレじゃないの。やっぱり間にホンソメワケベラに入ってもらわないと、ごまかしがきかないのねえと思った一コマでした。
ふと顔を上げると、アーチの近くで加藤さんの吐いた泡が見えました。
きっとそろそろ帰るんだろうなあと思って、ちょっと目をそらしたら、もう360℃、どちらを向いても泡が見えません。
え??
さすが、加藤さん。めっちゃ泳ぐの速い。
あたしも早く帰らなきゃ。なんだかトイレも行きたい。
気が付いたら全集中の呼吸で泳いでいました。身体のすみずみまで空気がいきわたっている感じ。
寝ている間にも全集中の呼吸していたら、そりゃ死ぬわ。
で、エントリー口に着いたら、やっと見つけた加藤さん。
クロスジシボリにバイバイしていました。
エキジット後
み 「加藤さん、めっちゃ泳ぐの速いね! こんなに速く泳げるんだったら、スクーターいらないじゃん!」
加藤 「え?? おれ、スクーター持ってってたけど。」
み 「え・・・・・(そりゃ早いわ)」
加藤 「なんだかんだ言って、寒かったね」
み 「そりゃ泳いでなかったからでしょ。あたし、暑いよ!」
一生懸命、自分で泳げば寒くない! (み)
天気 晴れ
風向き 一貫して西
風力 2~3
最高気温 8.5℃
最低気温 11.8℃
注意報/警報 なし
透明度 25m以上
水 温 20℃
服 装 ロクハン、ドライ