朝の8時半頃。朝、やらなきゃいけないこと、例えば、顔を洗って、朝ご飯を食べて、犬や猫にもご飯をあげて、海況チェックに出かけて、シャルルの散歩を終えて、シーダイブで立ち話して今日はどこで潜るのか聞いて、というのを全てやり終えた頃。さあ、今日はどうしようかなあと思っていたら、電話が鳴って、加藤さんが出た。キッチンまで、その声が聞こえる。
「加藤は私ですが。えっ? メジロですか。見たんですか? えっ・?? あー・・・で、なんで?? そうなんですか。わかりました・・・。」
メジロかあ。
そう言えば12~1月頃に見頃なるアロエの花が咲き始めている。その花の蜜を吸いにシチトウメジロが渡って来る頃だ。メジロとシチトウメジロの違いはイマイチわからないけど、オレンジ色の花が青空に突き刺さるように伸びた花芽に萌黄色のメジロが止まっている様子はとてもかわいらしい。が…、それをわざわざ電話で知らせてくれるって、どういうこと?
普通とは違う、変なメジロがいた? メジロが怪我をしていたから助けてほしい? なんだろう…。
電話を切った加藤さんがキッチンに飛び込んできた。
「みぃさん、大変だ! 八重根の堤防の先端にメジロが出てるって。3匹で回ってるらしい。急いで行けば間に合うかも!!」
あー・・・サメのメジロね。あは。
よくわかんないけど、慌てて行ってきました。ドライじゃ追いつけないだろうからロクハンにして。エアーも食っちゃうだろうから12Lにして。エントリー前にご近所シーダイブのメグと、ゲストの方も誘って、エントリー口からまっすぐ沖へ。サメ、サメ、サメはどこ~?? メジロはいなかったけど、マダラエイがうようよ。メジロ3匹はマダラエイ3匹に変身したようです。
しばらくサメ待ちして諦めて砂地へ。1人で、砂地の上をイェーイ♫って感じで泳いでいたら、目の前からドーン。
肉眼ではすごく近かったのになあ。
メジロじゃなくてハンマーでした。八重根でハンマーなんて初めて。
なんだか楽しいダイビングでした。おしまい。